スタバのリザーブロースタリー東京っていうほど「珈琲の聖地」か?

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こんな記事を見つけました。いや、見つけたのは大分前で、どう話題にしようかと悩んでいたわけですが。

スタバの最先端カフェに行って判明、「珈琲の聖地」のヤバすぎる品格

この記事を最初見て思ったのは、タイトルにもなっているいうほど珈琲の聖地か?ってことです。スターバックスの聖地ではあっても、珈琲の聖地ではないよねって。

ロースタリーのコンセプトは、米国本社のCEOを務めたハワード・シュルツ氏曰く、「『チャーリーとチョコレート工場』をイメージした」とのことで、巨大な焙煎機が中心に鎮座し、ショップでは店員たちが祝祭感に包まれた空間で、まるで映画やミュージカルに出演する役者のように、自らの仕事を遂行している。

工場と店舗が一体となった、コーヒーのテーマパークとなっている。

いや、すごく楽しそうだとは思いますけどね!

この文章を読んでいるだけで、なんていうか行ってみたくて、心がワクワクしています。魂が駆動されてます。カフェインもまた魂の駆動体です。

店舗は4層となっており、エントランスを入ると否応なしに目に飛び込んでくるのは、最上階の天井までぶち抜きかれた、直径4.6m、高さ17mと破格のサイズの、銅板に覆われた焙煎設備と貯蔵庫を内蔵したキャスクである。そして店内にはパイプの配管が張り巡らされている。

焙煎工場でローストされた、でき立てのコーヒー豆を使ったコーヒーがサイフォン、ぺーパードリップなど、様々な入れ方にて味わえるコンセプトショップとなっている。

いいですね!いろんな淹れ方のコーヒーを楽しめるのは素直にいいと思います。個人的にはネルドリップが至高で、ペーパードリップ、サイフォン……と続きます。エアロプレスとネルドリップはいけるのかな?

チェーン店というと、どの店も同じ仕様の金太郎飴型なのが一般的なのであるが、スターバックスの場合は店ごとに、家具、壁画などを変えた店舗を造ってきた。チェーンらしからぬ多様性を持った面があり、各店がその店が好きだという固有のファンを抱えているわけだ。

山内氏によれば、より地域に寄せて、観光のニーズにも応えられるような、コミュニティに人を呼ぶデザインに注力しているのが、リージョナルなのである。

ここは個人的にとても重要なポイントだと思います。今後のAIによる自動化や、ほとんど個別のオーダーメイドに近いようなカスタマイズができる大量生産が実現したとして、実際に存在するカフェなどの役割というのは、つまるところ、コミュニティの創出なのではないかと考えているからです。

地域に根ざした個人経営のお店が目指すべき地点を、すでに開拓しはじめているのかも知れません。

一方で、産地ごとに風味が異なる豆へのこだわり、自社での焙煎、バリスタの手作業、独立した経営といったサードウエーブが主張するものの多くを、スターバックスが有していたのも事実で、対抗上それを見える化する必然性に迫られていた面もあるだろう。

後ろのほうに書いてあるこの言葉は非常に重要だと思います。

サードウェーブというのは、根本的にスターバックスへの反発から生まれたムーブメントです。スタバの深煎りに対しての浅煎り、ブレンド主体に対してのシングルオリジン主体、焙煎向上に対しての自家焙煎、マシン抽出に対してのプアオーバー。

スターバックスの世界規模でのコーヒーの大量生産大量消費。そこには、コーヒーの均一化があって、産地それぞれで個性が異なるコーヒー豆がその個性を塗りつぶされていくことへの反発。

そのなかでサステナビリティが本当にあるのかという疑問などが生まれ、サードウェーブのシングルオリジン主体で、農園とも密接に関わっていく、地域とのつながりを大切にするスタイルが確立されたわけです。

新しいムーブメントを自分への反発から生み出してしまったスターバックスですが、スターバックスはそれすら取り込んで、スターバックスのコーヒーをグレードアップさせました。素直に脱帽するしかないです。

スターバックス・リザーブロースタリー東京は、そんなサードウェーブをも取り込んで、発展を続けるスターバックスが作り上げた、コーヒーのテーマパークであり、未来のスターバックスのコーヒーに関するショーケースです。

世界一のコーヒーチェーンとなったスターバックスの、コーヒー最前線と考えるのなら、珈琲の聖地っていう言葉もあながち間違いではないのかも知れません。

とはいえ、個人的にはやっぱり珈琲の聖地と認めるのには抵抗があります。じゃあどこが聖地なんだよって聞かれても困るのですが。