セブンカフェは3回目ではなく5回目の挑戦――コンビニコーヒーが100円で提供できる理由

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ちょっと古い記事なのですが、こういう記事があり、興味深いなと思ったので、書きました。

なぜ、コンビニのコーヒーは破格の「1杯100円」を実現できたのか?

要約すると

  • コンビニコーヒーのもうけの理由は主に2つ
  • コーヒーそのものの利益――コーヒーの原材料費は2~4割ほど
  • コーヒーのついでにパンやサンドイッチ、スイーツを買ってくれるのでさらに利益が上がる
  • セブンイレブンがコーヒー販売に挑戦するのは3回目で、挑戦の理由はコーヒーの価格が下がったから
  • コンビニもクオリティではカフェチェーンに負けておらず、カフェチェーンが食われる可能性があるかも
  • コメダに代表されるフルサービスコーヒーチェーンは高齢者層に受けている

ですね。

個人的に「ん?」と思った一番大きな場所は、セブンイレブンがコーヒー販売に挑戦するのは3回目というところです。

セブンイレブンがコーヒーに挑戦するのは5回目です。

記事でも触れられている、1980年代前半の挑戦。

記事ではオペレーションの問題と軽く触れられていますが、撤退の理由はもちろんオペレーションの問題です。

サイフォンである程度作り置きして、1時間ごとに残ったコーヒーを捨てていれなおす、というルールでしたが、店舗が忙しく1時間ごとに淹れ直すルールが徹底できませんでした。

二回目も記事に触れられている1988年代のドリップ方式での提供。

セブンカフェと同じようにキーコーヒーと(セブンカフェではコーヒー豆を提供してます)共同開発したコーヒーメーカーでドリップ方式で提供しましたが、コーヒーメーカーが臭くて失敗。店内に焦げくさい臭いが充満したとか。火事と間違われそう……。

三回目は記事にも触れられている(って見出しおかしくない?4回目じゃん)カートリッジ方式。こいつは単純にまずくって失敗。昔のカートリッジ方式のコーヒーメーカーはまずかったんだなあって。ネスプレッソやドリップポッドに代表される高品質なコーヒーを淹れるカートリッジ式コーヒーメーカーは技術の進歩に従ってでてきたものなんだなあ……。

記事で触れられていない四回目は、エスプレッソ方式での提供です。2000年代のことです。これは、味も値段も好評で、最終的には2000店舗で提供されました。

これはなんでダメだったかというと、エスプレッソ方式は一部の人にしか受けなくて、缶コーヒーに売上が圧倒的に負けていたからです。

5回目は、コンビニコーヒーを完全に定着させた、セブンカフェとなります。セブンカフェでは富士電機とコーヒーメーカーを共同開発。2年かけて全国各社のコーヒーの味を分析。キーコーヒーと共同で万人受けする味のブレンドをつくりました。北海道で試験販売のあと、全国展開をして大成功しました。

なので、3回ではなく5回も、コンビニの店頭で淹れたてのコーヒーを販売することにこだわり続けていたのがセブンイレブンだったりします。30年以上もの間、愚直に挑戦し続けた結果、セブンカフェは大成功を収め、コンビニコーヒーを日本に定着させました。

それを単純に「コーヒー豆の値段が安かったから」という理由に落とし込むのはちょっとどうかと思います。

フルサービスのコーヒーチェーンですが、コメダ珈琲店、ミヤマ珈琲、星野珈琲店などといろいろ出てきましたね!高齢者受けと言われてますが、高齢者だけだとは思いません。時間帯によっては高齢者が多い時間はあるかもですが、実際に客層を見てみると、いろんな年代の人に幅広く受けているように見えます。

それは、高品質なコーヒーが幅広く飲まれるに連れて、コーヒーを飲む時間を豊かにしたいというニーズが掘り起こされてきたこともあると思います。コーヒーの高品質化と、コーヒーの飲み方の多様性は、日本人の生活にコーヒーが深く受け入れられるようになったことの証です。

今後も日本のコーヒー業界が発展していってほしいなと思います。