最近こんな記事を読みました。
今が乗り換えどき!? ポスト「Evernote」に挙がる3サービスを試してみた | マイナビニュース
Evernoteの移行先っていつの話題だよって気もしますが、細かいことは気にしないことにします。
この記事では、Evernoteの移行先に挙げられる3サービスを比較しています。
- Onenote
- Notion
- Note Station
この3つとも、僕は使ったことがあるので、その点について僕の視点から書いてみようと思います。
Onenote
まず、MicrosoftのOnenoteからです。
Onenoteは同期にOneDriveを使用します。
なので、同期の速度等はOne Drive依存です。とはいえ、使ってみた感じ、同期は遅くはなく、結構早いです。
アプリはWindows,Mac,iOS,Androidと主要なプラットフォームで存在します。Linuxはないけど、まあしょうがないね(畜生発言)
そんなわけで、スペック上はかなり良いです。
実はWebクリッパーは使ったことないのですが……。
ただ、個人的にしっくりこないポイントが一つあって、そこがどうしても合わなかったので、Onenoteを使うのはやめました。
それは何かというと、操作体系があくまでOfficeでしかないということです。
僕が使いたい用途には、インターフェースがごちゃごちゃしすぎているんですよね。
そもそも、メモを取りたいのであって、細かい書式をあれこれ設定したいわけではないですし、(ネットからテキストをコピペしてきたらそれに影響されて書式がぐちゃぐちゃになっちゃうから)むしろ、設定できない方がいいくらいです。
そんなわけで、僕の目線から見ると、インターフェースが気に食わなかったです。
Notion
Notionは個人的に最近試してみたサービスで、Notionについての記事を書いているのでそちらも読んでみて欲しいのですが……。
とはいえ、今現在はObisidianというノートアプリを使っています。
Obisidianについてもそのうち書きたいと思ってます。
さて、Notionについてですが、メリットとデメリットをまとめるとこんな感じになります。
- WebClipperはMarkdownでクリップされるので、Obisidianなどとの連動がしやすい、Markdownのメモとの親和性が(実は)高い
- 動作は十分に軽快で動作スピードなどにはまったく不満はない
- なんでもできる
- それ故のとっつきづらさが問題
実際に使ってみた感じだと、慣れればいろんなことに使えて便利かなーと思います。
チームで使うなら、OnenoteやEvernote、NoteStationより使いやすいのでは?と思います。
その辺の作業を共有化するというか、そういう感じの機能が多いので(ムッチャ適当な発言)
ぼっちだし、仕事では使わないので、よく調べてないですw
ただ、なんでもできるのはマイナスにもつながっていて、正直ぱっと見どう使えばいいのかよくわからないことです。
ググりまくってこう使ってるよ!っていう事例を適当にためしまくると大体どうやって使うのか分かってくる感じです。
個人的にNotionについてすごいな、と思うのは、いろんな表示を切り替えられることです。
例えば、Trelloというタスク管理アプリ見たいなカンバン表示や、GalleryView、リスト表示、表のように表示したりとかできます。
それぞれのページや内容をカテゴリ分けして細かく分類できるのも便利です。
OnenoteやNoteStationがノートアプリとしての機能に集中しています。
要するに、ノートブックを作成して、そのノートブックにテキストを打ち込んでいく、ノートブックをクラウドで共有する、という機能がメインです。
アウトプットを重視しているといってもいいでしょう。
大して、Notionはクリップしてきたページや書いたメモなどを細かく分類して整理することができて、そこからアウトプットまでNotion内で完結しています。
インプット、インプットした情報を整理することを重視しています。
Evernoteをクラウド化されたファイルキャビネットという色が強いので、書いたノートの分類とかは細かくできません、ノートブックという区切りに縛られますし、タグ分けとかもできますが、ずーっとEvernoteで書いてると微妙に重複したタグとかができたりして整理にはあまり使えないんですよね。
Notionだと、タグ分けやカテゴリ分けの種類がたくさんありますし、書いたテキスト、情報の表示方法もテーブルやギャラリー、リスト、カンバンといろいろ選べるので、情報が必然的に整理されていく感じがします。Evernoteがファイルキャビネットとすると、Notionはデータベースですね。アウトプットにつなげるという観点から考えると、ファイルキャビネットよりデータベースの方が強いです。
一方で、「昔あんなこと書いた気がするんだけど、どこにあるんだっけ」見たいな時にはEvernoteの方が強い感じです。検索が強力ですし、OCR機能もあるので。
そんなわけで、インプットにもアウトプットにも強いWebアプリです。
なんでもできるので、とっつきにくいことが最大の欠点です。
なんだかんだでWebクリップがよくできている
上記の記事でNotionのWebクリップは複雑なレイアウトのサイトだとクリップに難があると書いています。
個人的にもそれは感じてしますが、大抵のサイトでは問題なく動作します。
しかも動作がサクサクなんですよね、Notion WebクリップのChrome拡張って。
速いのはいいです。
速さは正義!
もう一ついいことを書いておくとすると、NotionのWebクリップでクリップした記事はマークダウン形式なので、ObsidianだったりUlyssesだったりといったマークダウンエディタにコピペすると、そのままマークダウンとして扱えるので便利です。
Obsidianに全然コピペしてないですけどね!
ただ、これはPC側でコピペするとMarkdownになってるけど、iOSなどのモバイルデバイスでコピペするとMarkdownにはならないらしいです。試してないですけど。
とにかくPCで使った時に連携というか、応用が効くので便利です。
そういう意味でWebクリップがすごく良くできている印象です。
Note Station
Note Stationについても記事を書いているので、そちらも読んでくださるとありがたいです!
さて、前提条件として、Note StationはSynology製のNAS上で動くので、Note Stationを使うためにはSynologyのNASが必要です。
なので、すでにSynologyのNASを持っている人が、Evernoteライクなノートアプリを使いたい時に候補にあげる感じですね。
その上で、ある程度使ってきた立場としていうと、Note Stationは素直にお勧めしません。
個人的にNote Stationの何がダメだったかというと
- Windowsアプリがとにかく重い(特に同期)
- iOSアプリ上だと動作はマシだけど、同期が遅いのは深刻
- Webクリップも当然遅いし、クリップできない時もある
- 細かい書式がすぐ変になる
- 情報の整理がしにくい
Windowsアプリがとにかくひどい出来なんですよね。異常に重いし、同期はとにかく重い。あとブラウザのWebクリップも重い、というか同期が重いから当たり前のように重いです。
重いし同期遅いしということで使うのをやめました。
機能的に問題なかったとしても、こういうアプリって動作の俊敏さが大事なんですよね。
思いついた時に書けないと、忘れてしまうので、そういうのは。
ブラウザでNASにログインしてNASの管理画面で、Note Stationを使うと動作が俊敏になるので、遅いのはアプリで間違い無いんですよね。なんであんなに重いのか。
使うにはNAS本体がいるということも含めて、これを使うぐらいなら、素直にEvernoteに料金を払った方がいいのでは?って感じです。正直ね。
ぶっちゃけ、個人レベルだと自宅NASとクラウド上にあるEvernoteのサーバー、どっちが障害を起こしやすいかというと、間違いなく自宅NASなので。
どうしてもパブリッククラウドに置きたくない内容のノートだけど、マルチデバイスで編集したい……って時くらいかな、Note Stationが選択肢にのぼるのは。
そんな時があるのかはよくわかんないですが。
それから地味に難があるのはノートのエクスポートです。
インポートはEvernote形式に対応しているのですが、エクスポートはNote Station独自形式のみとなっており、大量にノートを作成してしまうと、ロックインされてしまいます。
まとめ
そんなわけで、結論をまとめます。
- Officeと連携したいならOneNote
- TodoやWebクリップ、情報を整理したいならNotion
- Note Stationはおすすめしない
別に意図があってNote Stationをdisってるわけじゃないですw
ある程度長い間使った実感としては、あれはクソだなーと思っているだけです(なお悪い)
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