QUADのプリメインアンプVena2をざっくりレビューする

オーディオ機器レビュー

2021年のベストバイ記事で取り上げたQUADというイギリスのオーディオメーカー(なお中華資本)が作ったVena2という(比較的)コンパクトなプリメインアンプのレビューを書いていこうと思います。

僕自身はオーディオ初心者なので、備忘録も兼ねて、軽くアンプ周りの用語の意味をまとめておこうと思います。

アンプ=音楽信号はスピーカーを振動させて音を出すには電力が十分ではないので、スピーカーを鳴らせるぐらいまで信号の電力を増幅させる機械。

プリアンプ=コントロールアンプともいう。音量調整や入力切り替え専用のアンプ。

メインアンプ=パワーアンプという呼び方が一般的。音量増幅専用でこれにスピーカーを繋ぐことで音が出る。

プリメインアンプ=プリアンプとメインアンプが同じ筐体の中に入っている。これにソース機器とスピーカーを繋ぐだけでスピーカーから音を出せる。

単体のプリアンプとパワーアンプを組み合わせた構成のことを、セパレートと言ったりするそうです。

オーディオもカメラも初心者なので、不適切な例えかも知れませんが、一眼レフカメラ(ミラーレス一眼)とコンパクトデジカメの違いみたいな感じだと思います。

一眼レフカメラ+レンズ/セパレート構成(プリアンプ+パワーアンプ):組み合わせを色々と変更することで、自分好みの絵作りや音作りができる。ただし、それぞれ単品で買う都合上どうしても高くなりがちになってしまう。そんなに写真撮ってない僕ですらレンズ何本もあるしね……。

コンデジ/プリメインアンプ:最初からレンズとカメラ本体、プリアンプとパワーアンプが一つの筐体に入っているので、メーカー側が想定した通りの絵作り/音作りになっている。

いろんな機器を買わなくていいので、安上がりな場合が多い。さまざまな組み合わせに対応する必要がないので、ある意味極限のチューンができるとも言える。その利点を活かして、コンデジにもプリメインアンプにも高級機がある。

今回この記事中で取り上げるVena2は、プリメインアンプという分類になります。

プリメインアンプは、というかオーディオ機器は大体幅40cmぐらいあるのが一般的なのですが(それが標準的なサイズらしい)、Vena 2は幅奥行きともに30cmぐらいと一回り小さいです。

巡り巡って最初に戻る

買った理由ですが、LUMINA1の記事で書いた通り、LUMINA1を試聴した時のアンプがこのVena2だったから、というのがほぼすべてです。

やっぱり高価なので、手持ちの中華アンプを使ったり、ゲーミングデスク用のAVアンプ、AVR-X1700HでLUMINA1を鳴らしたりとか、色々したんですが、やっぱり試聴した時のあの感じが欲しい!という思いが募るばかり……。

そんなわけで、高価なのは承知の上で、買っちゃいましたVena2!

値上がりも間近という話も、物欲の背を押し、購入に至りました。

結局のところ、最初に戻ったというわけです。

最初から店員さんのおすすめの通りに、買っておけばすべてが解決というか、時間や試行錯誤が無駄になることもなかったのでは……?という疑問は脳裏をよぎりますが、試行錯誤の結果、迷いがなくなったと考えることにします。結果オーライよ(白目)。

開封レビュー——見た目の割に重い。そして写真よりも質感が高くてビックリ

というわけで、開封の儀的な何かをやっていきます。

箱です。

意外とコンパクト。

AVR-X1700Hの箱と比べても、コンパクトです。幅10cmしか変わらないとは言っても、パッケージング的には意外と大きいということでしょうか。まあ、付属品が少ないというのもあるとは思いますけど。

箱を開けるとマニュアル類がお出迎えします。

マニュアルですが、紙質がすごくしっかりしていて、びっくりというか、いいもの買った感があります。この金額を出すのって基本PCとかなので、PCって昔のPCはともかく今のPCはこんな豪華なマニュアルが入っていることも少ないので、なかなか印象的です。

マニュアルを取り出すと、Vena2本体がこんにちは。

取り出してみると、びっくりするぐらい重く感じます。いや、重いんですけど!

見た目の割に重いです。フルサイズのアンプだと見た目からして重いので、意外感はないのですが、Vena2はサイズといい見た目といい、そんなに重そうな感じがしないのに、重いので、心理的な錯覚で凄まじく重いような感じがします。

あとスピーカーケーブルをつなげる端子部分がクソデカイです。クソデカケーブルも使えそうですね、いやアマゾンベーシックしか使う予定は今のところないですが!

その他の付属品は、リモコン、BTアンテナ、電源ケーブルです。それらは小箱に入ってます。

まあデスクトップオーディオなので、リモコンはほぼ使いません。そのまま戻しておきます。

天板のスリットから、クソデカコンデンサとクソデカコイルがこんにちはしてます。

そら(こんなクソデカコイルやコンデンサが入ってたら当然)そう(いうふうに重く感じる)よ。

セッティング——(デスクトップオーディオとしては)割とでかい

というわけで、コーリアンボード(人工大理石ボード)を田窪工業所のPCラックの上に置いて、その上にVena2を置くことにします。

ケーブルはAVアンプにつながってたスピーカーケーブルをそのままVena2に差し替えます。

長さ余りまくりやけど、いいやろ(白目)

そのうちスピーカーケーブルはバイワイヤ接続にしたいなと考えてます。いつになるかわかりませんが!

こうして置いてみると、田窪工業所のPCラックの耐久性の高さに驚きます。

すでに耐荷重を超過してますが、曲ったりとか歪んだりとかもせずにしっかりしています。

この剛性の高さを考えれば、2500円ぐらいってのはコスパ高い気がします。

……これ以上書くとVena2のレビューではなくなってしまうので、話をVena2に戻します。

入ると思って買いましたし、実際入りましたが、結構でかいというか邪魔というか。

幅は兎も角奥行きが30cmと意外と長いのが、デスクトップオーディオ目線で考えると、難しいところです。

というか、これってサイズ的にかなり中途半端な感じですよね。フルサイズのオーディオアンプよりは確かに小さいけど、デスクトップオーディオとかサイズの制約がある環境に置くアンプとして考えると、幅30cm奥行き30cmでもかなり大きいです。

特に奥行きはケーブルの配線の都合やアンテナの飛び出しもあるので、意外ときついです。

デスクの奥行きが長いデスクなら兎も角、普通のPCデスクで考えると、奥行きに30cm以上を要求するのはなかなか厳しいです。

奥行き30cm以上を余裕で確保できるようなスペースだったら別にフルサイズのアンプでも困ることはない気がしますし、小さい!ってことはウリにするには中途半端なサイズですね。

まあ、幅40cm以上を要求するアンプだったら、僕の用意していた設置スペースには入らなかったので、今回は良かったといえば良かったのですが、ちょっと難しいところです。

ただ、デスクトップオーディオ的にみると、これが近くにあるのはなかなかいいです。見た目的に。

写真で見るとそんなにカッコよくは見えないのですが、実物は塗装がいいのか、なんなのかはわかりませんが、質感がすごく良いので、謎の満足感はあります。あと、近くに音量ダイアルがあるとすぐに音量調節ができるので、使いやすいです。

音質は良い、良いんだけど……

音質ですが、これは良いです。ひっじょーに良いです。

AVR-X1700Hも中華アンプに比べるといいなあと思うのですが、そのAVR-X1700Hよりも凄まじく良く感じます。

まあ、6万円のAVアンプと16万円のステレオアンプを比べるなという話はありますが。

文字通り格が違います。

オーディオ評論家とかオーディオブログみたいなレビューは書けないのですが、こうなんていうんですかね。

ボーカルの声がはっきりするというか、音の立体感が明確になるというか(注:ステレオです)、そんな感じです(テキトー)

サラウンドにしたときの音の立体感というか、音の囲まれ感というか、そういうのとは違うんですが、音が立体的に聞こえる感じがするんですよね。ちょっと意味不明ですね。ぶっちゃけ書いてる自分も良く分かってません。

ステレオも案外捨てたもんじゃないというか。

ところで、今現在立体音響というと、ドルビーアトモスに代表されるオブジェクトオーディオのイメージですが、ステレオ音声も登場当初は立体音響と言われていたらしいです。

かつてそう言われていたのも納得してしまうような何かを感じます。

……うーん、なんだこのレビュー。なぁにこれぇ。意⭐︎味⭐︎不⭐︎明⭐︎だぞ。まるで意味がわからんぞ!

これがオーディオ素人の限界ということでご理解ください。

買ってみるまで気づかなかった欠点——省電力機能がめんどくさい、なんか安定感がない

買ってみるまでは何一つ印象に残らないというか、買ってみるまで存在を知らなかったのですが、このVena2には省電力機能があります。

どんなものかというと、無音時間が一定時間あると、自動でアンプの電源が落ちる——スタンバイになるというありがちなものです。

省電力的にはいいんですが、アンプのオンオフを気にかけておかないといけないのがちょっと難点ですね。

30分ぐらい何も再生せずにPC作業をしていて、あるとき何か再生しようとしても、電源が切れていて付け直したり、とかも発生するので。

この省電力機能、オフにできないんですよね。

そこがうーんって感じです。逆に消し忘れて電源がつきっぱなしだった!ってことは起きないので、そこはそこでメリットではあるんですが、AVアンプみたいに信号入力で自動的に起床したりとかも機能として存在しないので、再生する前に電源の状態を確認しないといけません。

Bluetoothですが、Apt-Xに対応しているんですが、iPhoneのAACに対応しているかは明言がないです。公式サイトの画像にはAACのマークはついているのですが、スペック表にはAACで再生できるよ!とは書いてないので、できるのかできないのか不明です。

そんなわけで、SBCなのかAACなのか不明なのですが、意外と音質はいいです。場合によってはこっちの方が好きかもレベルです。

ハイレゾとかだとどうしても音に注目してしまうので、案外圧縮音源の方がBGM的にはいいのかもしれない……。

あともう一つですが、安定感がなんかないんですよね。

中華アンプみたいにUSB接続が不安定というより、出てくる音が安定しないんですよね。

「うおおおおおお!すげぇぇぇぇぇ!!」って音が出てる時もあるんですが、「なーんかこの音眠いんだよなあ」っていう微妙な時もあって、原因不明なんだけど、なんかいまいち納得感がないです。

設置している場所がよくないのかなんなのか。

ただ、オーディオアイテムがやたら振動対策を謳っている理由ってのはちょっと分かってきました。なんか揺れたりしていると、音が良くないんですよね。しっかりと振動対策というか、固定とかをするのは大切なんだなというのが頭ではなく身体で理解できました。

アンプの温度も影響ありそうだなーと感じてます。電源を入れてすぐだと「うーん」って感じだけど、あったまってくるとだんだんいい感じになってきます。エンジンと一緒で暖機運転が重要ということですね。

ただ単に耳の錯覚かもしれないけどw

いい時はいいんだけど、微妙な時はもうちょっとなんとかならないのか?と思う時もあって、そこは難点です。

他に何か原因について心当たりありそうな方はコメントをくれると嬉しいです。

サイズは微妙

やっぱりサイズは微妙です。

もう5cm奥行きが短くなるだけで、だいぶ楽になるんだけどなあ……。

デスクトップオーディオとして考えると、奥行きは短い方が楽というか、なんていうか。

もっと奥行きの長い机を使えばいいだけなんですが……。

ケーブルの取り回しにだいぶ苦労してます。

ケーブルもあるので、奥行きに関してはもう少し余裕をみておいた方がいいです。

総評:買ってよかった!と胸を張って言えるプリメインアンプ

もちろん、同価格帯のいろんなアンプと比べたわけではないのですが、それでも買ってよかったなと思います。

なんたってかっこいい!

リモコンはまったく使いませんが!w

MMフォノイコライザーもついているので、そのうち購入する予定のレコードプレイヤーでも活躍してくれそうです。

ただ、光入力は二つもいらないなあ……。

S/PDIFは一つでいいけど、XLRのバランス入力が欲しい気もします。

音も今の所、若干の不安定感はありますが、すごく満足しています。

しばらくはこの構成で細々アクセサリーとかを追加してみて楽しもうと思います。ぶっちゃけアクセサリーとかそんなに効果がある気は全然しないんですけどね……。全部プラシーボ効果だろと……。

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