究極のコーヒーメーカー。
という言葉にすると、定義はさまざまで、ある意味人によって、その形は変わってくることになると思います。
今回紹介する、ハリオのコーヒーメーカー、V60オートプアサーバー Smart7は、究極のコーヒーメーカー、その完成形の一つです。
要するに何がそんなにすごいのか?
何をもって「究極のコーヒーメーカー」とするのか。
このSmart7の場合、それは、最強の制御性に集約されます。
抽出の状況をすごく細かくコントロールできるという唯一にして最大の特徴です。
お湯の湯音、使うお湯の量、そのお湯を何回に分けて(一回一回すべて使う湯量を設定できる)、どれくらいの速度で注ぐのか(一回一回注ぐスピードを設定できる)。
ドリップにかかわる要素をすべてコントロールすることができるのです。
液晶パネルが搭載されていて、そこでドリップにかかわるすべての要素を細かくコントロール可能、しかも、その設定をいくつか保存しておくことができて、自分にとって一番いい設定を追求することや、その一番いい設定で抽出し続けることもできる、という充実ぶりです。
逆に、高価なコーヒーメーカーではありますが、その「ドリップにかかわる要素を細かくコントロールできる」以外の機能は切り詰められています。
高価なコーヒーメーカーだと、ミル機能がついていたりとか、タイマーがついていたりとか、全自動モードがあったりしますが、このSmart7には、そんな余計なものはありません。
ドリップを細かくコントロールすることにのみ、すべての力を注ぎこんであります。
抽出時の湯音80℃~96℃、設定可能な総湯量は270ml~700ml。湯音は1℃単位、抽出湯量は10ml単位、時間は1秒単位で設定できます。
(Smart7公式サイトより引用)
実際に使うコーヒーメーカーとしての欠点は?
ぶっちゃけた話、そんなに欠点というものではないんですが、ミル機能がないことですね。
ただでさえ高価なコーヒーメーカーなのに別でミルを買う必要があります。
忙しいとき淹れるのに、一々コーヒーミルで挽いてから、Smart7に戻す必要があります。
パナソニックなどから出ている全自動コーヒーメーカーとお値段的には、いい勝負をするSmart7ですが、そういう忙しい朝に飲むコーヒーをいれる、などの用途だと、全自動コーヒーメーカーには見劣りします。
「究極のコーヒーメーカー」が刺さる人って?
少し考えてみたのですが「究極」というだけあって、なかなか刺さる人が思い浮かばない……。
ハンドドリップが好きで、コーヒーメーカーにも自分と同じくらいのクォリティを求める人にはお勧めかも知れません。
機械なので、設定を固めたら常に同じ淹れ方を再現できるので、自家焙煎している人とかにも刺さるかも知れませんね。
自分でハンドドリップしたときの、味のブレが気になるから、いつも同じ味を出したい、という人にも刺さると思います(そういう人にはかなり刺さるのでは?)
じゃあお前はどうなの?
うーん、僕はちょっといいかな、という感じです。
くれるというならもらいますけど(笑)
僕の場合、時間があるときはハンドドリップするし、味のブレとかはそこをなくしていくのが楽しいので、そんなに機械にやってもらおうとは思いません。
僕が欲しいのは、忙しい朝、コーヒーを淹れてくれるマシンなので、そういう意味で、僕とは刺さる方向が逆だと思います。
時間があるときにコーヒーを淹れてくれるマシン、という方向性で、とんでもなく贅沢な機械だと思います。
要するに、とんでもなく贅沢なことがしたい人にはいいんじゃないかな、と思います。
それでは。
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