続・好きなペースで生きていく

ライフスタイル

前回、「好きなことで生きていく!」よりも「好きなペースで生きていく!」のほうが上手くいくんじゃないか、という話をしました。

「好きなことをして生きていく」よりも大切なこと
YouTube、というか、YouTuberが世間を賑わせていた時、YouTubeの広告には「好きなことで生きていく!」というキャッチコピーが踊っていました。 好きなことで生きていく。 うーん。理想のライフスタイル! だって、僕らが普段してい...

今回はその続編というか、あれから考えの変わったところを書いていきます。

考えの変わったことというのは、つまるところ、「好きなことをして生きていく」も「好きなペースで生きていく」も、手段でしかないということです。

何のための手段なのか?

それは、「人生の主導権を握ったまま生きていく」ための手段だ、ということです。

大事なのは「自分の人生の主導権を誰かに譲り渡さないこと」で、「好きなことをして生きていく」でも「好きなペースで生きていく」でもないということです。

「自分の人生を主体的で自由に生きていく」ための道のりとして「好きなことをして生きていく」や「好きなペースで生きていく」があるのであって、断じて逆ではないということに気づきました。

いわゆる「FIRE」も同じですね。

以前、「回避型FIRE」と「積極的FIRE」があって、「回避型FIREは失敗しやすい」という話をしましたが

【働きたくない】FIREがうまくいくたった1つの法則
「働きたくない……」 いつもそんなことを呟きながら、出勤しています。 みんな考えることは同じなようで、最近、「FIREムーブメント」という考え方が出てきました。 FIREとは、Financial Independence Retire Ea...

そこにもつながってくる話ですね。

FIREもまた「会社に奪われている人生の主導権を取り戻す」ための手段だと言えます。その手段と目的が逆転してしまうと、達成してもその先がないので失敗しやすい、ということです。

「日本を取り戻す!」といって総理になったのは安倍総理ですが、僕たちも「人生の主導権を取り戻す!」ために何ができるのかを真剣に考えていく必要があります。

同じ時間働いていても、「サラリーマン」より「自営業者」の方が満足度が高い!……らしい

というわけで、ここからは、さっきの「人生を取り戻す!」につながる理由というか、どういう経路でその結論に至ったか、ということを書いていきます。

先日、友人と話していて、「もっと休みが欲しい?なら自営業者にでもなるしかないな!」と言われた時に、「自営業でも業種・業態によっては休みが取れないのでは?」と考えたときに、ハッと思い出したことがあります。

何の本だったのか、よく覚えてないのですが、働く時間が同じでも「サラリーマン」より「自営業」の方が満足度が高いらしいです。下手したら、「サラリーマン」の時よりより多く働いていても、「自営業」になる方が幸福度が高くなるそうです。

その理由としては、「仕事の量や進め方を完全に自分でコントロールできるように感じるから」らしいです。コントロール感が大事なんだとか。

「らしい」とか「そうです」とか曖昧な言葉ばっかりですが、だいぶ前に本で読んだだけなので詳細は記憶にないです。なんとなくそんなような話があった、という朧げな記憶です。

そういう意味で、前回の「好きなペースで生きていく」という記事で書いたことはある意味正鵠をついていたというか、まあそうだよな、と思うところがあります。

労働の何がつらいのか?それは自分で選ぶ権利がないこと

何故、労働がそんなに辛いのかを改めて考えてみると、嫌なことをやらされていること(逆にいうと、やりたくないことだからお金をもらえるとも)、それから時間の使い方を自由に決められないこと。この2つが主かなあと。

他にも人間関係とか色々あるかとは思いますが、大きな理由としてはその辺かなと。

一言で言うと、「何が重要で、何が重要でないか」を自分で決めるのではなく、他人に決められるから辛いんじゃないか、というのが僕の考えです。

なので、同じくらい、それより働いていたとしても、サラリーマンより自営業の方が満足度が高い、ということに至るわけです。

自由を取り戻せ

「何が重要で何が重要でないか」を決める権利というのは、要するに働き方に、ひいては人生の主導権を得るということです。

自分の人生を、主導権を握って自分の意思で動かしていくというのはつまり、自由だということです。

結局のところ、自由に生きたいんどけど、社会人になったときから実質、その自由を失っているのが現状なわけです。

ご飯食べないといけないからね。

「好きなことで生きていく」と「好きなペースで生きていく」の共通点

というわけで本題に戻ります。

「好きなことで生きていく」というのはつまり、自分が人生のなかで重要だと思ったことにすべてのリソースをつぎ込んで生きていく、ということです。

それは遠目に見れば、苦しい——ある種求道僧のように見えます。

本人のなかでは、そんなに苦しいことをしているつもりはないんですよね。やりたいことに、ほぼすべてのリソースを集中しているわけですから。

「好きなペースで生きていく」というのは、ある物事との付き合う距離を自分で決められる、ということです。

あることが重要で、それが最重要ならすべてのリソースをそちらに注いでもいい。逆に、いろんなことを程々にやりたいのなら、リソースをある程度均等に注いでもいい。

要するに、どちらでも「リソース配分を自分で決める権限がある」んですよね。

今一番欲しいものは自由——でも

結局それが一番大事なことで、何にどれだけリソースを配分するかを自分で決定できない状況というのは、なんというか閉塞感を覚えずにはいられないのではないか、と考えます。

今がそのような自由がないような状況(=働かないとご飯食べられない状態)なので、今現在の体感、ということですね。自由がないと苦しい。休みたい時に好きなだけ休める状態が欲しい。

でも、なんとかして自由を得たとしましょう。

しかして、その自由をうまく活用することが今の自分にできるでしょうか?

結局リソース配分を自分で決める権限を得たところで、どうでもいいことばかりにリソースを注いでしまえば、お金稼げるだけ働いてた方がマシだった、となる気もします。

まず自由を得ること。その自由をうまく活用できるようになること。

この二つが当面の自分にとっての重要な課題になる気がしています。

コメント